旧ソ連のセミパラチンスク核実験場(カザフスタン共和国東北部)のデゲレン山系に作られた横穴式核実験施設。
デゲレン山系では、横穴を使った実験が、200回以上行われた。
写真は、1991年、実験場の南に位置するカイナール村から役場の人にジープで案内された際に撮影。
測定器はほとんど反応を示さないとはいえ、まるで鉱山跡を見に行くようにひょいといけてしまうのは異様だ。地元の人々の愛した美しい山々はいまはなく、そこら中に防空壕のような穴があいている。その奥深くで爆発が起きたのである。山肌は、爆発の振動で崩れている。また、幾つかのトンネルの外には、放射線測定に使ったと思われるコンクリートや鉄製の構造物が並んでいる。