2020年06月11日

六ヶ所再処理工場からのトリチウム年間放出量は? 規制委審査過程を振り返って

六ヶ所再処理工場のからのトリチウム年間推定海洋放出量は、経産省説明(5月15日衆議院経済産業委員会)の1京8000兆ベクレルを使うと、福島全量の約20倍となり、日本原燃の現在の液体放出「管理目標値」9700兆ベクレルを使うと約10倍となります。この二つの数字が出てきた理由は何か。一つ考えられるのは、日本原燃が新規制基準で導入された「重大事故」に対処するために冷却期間の長い(15年以上)の使用済み燃料を再処理すると想定しながら、通常放出と設計基準事故に関しては、以前の想定(4年以上)を使ったことです。以下、原子力規制委員会の関連文書を見ながら簡単にこの問題をまとめておきましょう。

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投稿者 kano : 18:00

2020年06月02日

再処理工場からの年間トリチウム海洋放出量は福島全量の20倍─経産省

5月15日、衆議院経済産業委員会の質疑で経産省が六ヶ所再処理工場からのトリチウム年間推定海洋放出量は、1京8000兆ベクレルで、30年かけて放出という計画の福島総量(860兆ベクレル)の20倍に当たると答えました。これは、5月13日に原子力規制委員会が六ヶ所再処理工場に対する事実上の合格書である「審査書(案)」を了承したことに関連した質疑の中で出てきたもので、質問したのは宮川伸議員(立憲民主党)、答えたのは、経産省資源エネルギー庁村瀬佳史電力・ガス事業部長です。

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投稿者 kano : 16:50