六ヶ所再処理工場で取り出されるプルトニウムをウランと混ぜて混合物酸化燃料(MOX燃料)にする工場を再処理工場に隣接して作る計画が進められている。MOX燃料は、普通の原発に装荷してプルトニウムを消費するプルサーマル計画に使う計画。
2005年4月19日 日本原燃は青森県及び六ヶ所村と、「MOX燃料加工施設の立地への協力に関する基本協定」(立地基本協定)を締結し、翌4月20日、核燃料物質加工事業許可申請を経済産業大臣に提出した。(日本原燃プレスリリース)
申請書や日本原燃ホームページのMOX工場の項に記された基本情報
- 着工予定
- 2007年4月
- 操業開始予定
- 2012年4月
- 工事費
- 約1,200億円
- 最大加工能力
- 130t・HM/年
※t・HM(トン・ヘビーメタル)は金属ウランと金属プルトニウムの質量の合計を表す値。 - 製品
- 国内の軽水炉(BWR及びPWR)用MOX燃料集合体
- 主建屋規模
- 約80m×約80m、地上2階、地下3階
- 工場の配置計画
- 再処理工場隣接
- 操業人員
- 約300名
最大加工能力等の説明:2001年1月23日原子力委員会MOX加工施設指針検討分科会における日本原燃米田燃料製造部長発言
この最大加工能力、年間130t−HMでございますが、これにつきましては、六ヶ所の再処理工場において1年間で回収されますMOX粉末、ウラン、プル、1:1の粉末、約16トンを全量MOX燃料に加工できる容量ということで設定してございます。
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原料等の調達でございますが、当社の再処理施設から回収されるプルトニウムとウランの比率が1:1のMOX粉末、母材としまして、ウランでございますが、原料ウランは、基本的に当社のウラン濃縮施設において発生します劣化六フッ化ウランを外部に再転換委託しましてできました劣化UO2 粉末、これを用いることとしております。
参考:
- MOX工場立地へ 東奥日報連載 2005年4月20−22日
- MOX立地に伴う交付金額/国に年内確定要請/県・六ケ所村“みなし出力”焦点 東奥日報 2005年5月3日
- 国が中間貯蔵推進へ交付金検討 東奥日報 2005年10月23日