2つ下の記事にある米国の多弾頭温存計画を明らかにしたインタビューの内容を入手しましたので紹介します。エア・フォース・マガジン誌の記事を見たハンス・クリステンセンがペンタゴンと4ヶ月に渡ってやりとり し、計画が実際のものであることを確認。ペンタゴンは、記事の元になった2003 年7月14日のインタビューのテープ起こしの一部をクリステンセンに提供。新聞記事(原文)は、これを使っている。
空軍核・拡散対抗ディレクターのロバート・L・スモーレン少将と『エア・フォース・マガジン』誌のアダム・ハーバートのやりとり
2003年7月14日。
ハンス・クリステンセンが、2003年10月1日に空軍から入手
ハーバート編集員
ミニットマン・ミサイルは、現在、配備方式が別れていて、ウォレンのミサイルは、弾頭を1発しか持っていないが、他の二つの部隊のものは、それぞれ3発ずつ持っていますね。
スモーレン
核弾頭について言うなら、われわれは、ミサイルに搭載されている核弾頭の数について確認することも否定することもできません。ミニットマン・ミサイルは、ある数まで搭載できるとは言える。しかし、『まで』というのは、一発かもしれないし、もっと多いかもしれない。ですから、ミサイルの核弾頭の組み合わせは、主として、戦略司令部からくるターゲティングの要件によって決まってきます。ターゲット・・・どこにターゲットがあるかが、どこにあるどのミサイルが1発の弾頭を持つか、もっと多くの弾頭を持つかに影響を与える要因となります。だから、違うんですね・・・1発は確かに持っている。だけど3発かもしれない。2発かもしれない。1発かもしれない。
ハーバート
ウォレンでの状況でいうと、STARTの義務のために、今のところ、1発だけ載せたミサイルとなっている。
スモーレン
われわれが今見ているところでは・・・われわれが見ているのは、最終的には、500基のミサイルが800発の核弾頭を載せられるという状態です。だから、この500基の組み合わせのどこかに800発があることになる。ものによっては1発かもしれないし、他のものは、2発かもしれなし、別のもは3発かもしれない。」
─ ハンス・クリステンセンが、入手したインタビュー原文(pdf)