SALT I | SALT II | START I | START II | START III | SORT | 新 START | |
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状態 | 失効 | 発効せず | 失効 | 発効せず | 交渉にいたらず | 発効済み | |
配備弾頭上限 | 該当せず | 該当せず | 6000 | 3000-3500 | 2000-2500 | 2200 | 1550 ただし、核搭載可能爆撃機は各1発搭載と計算する新ルール(実際は6-20発搭載可) |
配備運搬手段上限 | 米国:ICBM及び SLBM 1710 ソ連: 2347 | 2250 | 1600 | 該当せず | 該当せず | 該当せず | 700; 非配備を入れると計800 |
署名日 | 1972年5月26日 | 1979年6月18日 | 1991年7月31日 | 1993年1月3日 | 該当せず | 2002年5月24日 | 2010年4月8日 |
米国での批准日 | 1972年8月3日 | 該当せず | 1992年10月1日 | 1996年1月26日 | 該当せず | 2003年3月6日 | |
米国での批准投票 | 88-2 | 該当せず | 93-6 | 87-4 | 該当せず | 95-0 | |
発効日 | 1972年10月3日 | 該当せず | 1994年12月5日 | 該当せず | 該当せず | 2003年1月6日 | |
実施期限 | 該当せず | 該当せず | Dec. 5, 2001 | 該当せず | 該当せず | 2012年12月31日 | 発効から7年後 |
失効日 | 1977年10月3日 | 該当せず | 2009年12月5日 | 該当せず | 該当せず | 2012年12月31日または新START発効日 | 発効から10年後(最大5年間の延長可) |
出典:米軍備管理協会(ACA) U.S.-Russian Nuclear Arms Control Agreements at a Glance に加筆
米ソ(ロ)戦略核制限・削減条約の経緯
- SALT I 第1次戦略兵器制限条約(暫定協定)
- 1972年5月
- 締結(ABM(弾道弾迎撃ミサイル)制限条約と同時) 10月発効(有効期間5年)
ICBMとSLBMの発射台の凍結 - SALT II 第2次戦略兵器制限条約
- 1979年6月
- 署名 発効せず
戦略核兵器の運搬手段の上限を2400(後に2250)に(ほぼ現状維持) - STARTI 第1次戦略兵器削減条約
- 1991年
- 締結 1994年発効 2009年12月5日失効
(2001年12月5日削減終了。)
配備戦略核を7年間で1万発以上から約6000発に。詳細な検証規定。 - START II 第2次戦略兵器削減条約
- 1993年
- 締結 消滅
2003年1月1日までに3000〜35000発に削減
(1997年3月のヘルシンキ・サミットで期限を2007年末に変更)
複数目標多弾頭搭載(MIRV化)ICBMの撤廃 - START III 第3次戦略兵器削減条約
- 1997年3月
- ヘルシンキ・サミットで合意 未締結
START1実施期限と同じ2007年末までに2000〜2500発に削減。核弾頭廃棄についても交渉の予定だった。 - SORT 攻撃的核戦力削減条約(モスクワ条約)
- 2002年5月24日
- 締結 2003年6月1日発効
2012年末までに1700〜2200発に削減。同日失効(新STARTが発効すればその時点で失効)。
検証規定なし。
米国側が、保守点検中の潜水艦用の弾頭などは数えず、実際に配備(operationally deployed)中の弾頭だけを数えると宣言。戦略爆撃機の場合は、実際に搭載されているものと戦略爆撃機基地内の弾頭を数える。 - 新START(プラハ条約)
- 2010年4月8日
- 締結
配備核弾頭をそれぞれ1550に削減
ただし、核搭載可能爆撃機は各1発搭載と計算する新ルール(実際は1機に6-20発搭載可)*
運搬手段上限700。保守点検中の潜水艦の発射管などを含めた非配備の発射装置を含めた上限800。
注: この方式を使うと、2010年初頭現在の米ロの戦略核は、それぞれ次のように減ると米国科学者連合(FAS)のハンス・クリステンセンが指摘している。
米国 2100=>1650 ロシア 2600=>1740
参考
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