2013年06月27日

高浜MOX輸送の次は六ヶ所再処理?──「利用目的のないプルトニウムを持たない」原則に無頓着の原子力委

関西電力高浜原子力発電所3号機用MOX燃料が、27日朝、同発電所に到着しました。「利用目的のないプルトニウムを持たない」との原則を示している原子力委員会は、2003年の決定で、英仏でのMOX燃料加工に先立ちその燃料の利用計画を確認するとしています。製造契約・加工開始の時点では確かに「利用計画」がありましたが、福島事故で輸送中止となって以後、再稼働があるかどうかも分からず、関電自身が利用について判断していない言っています。ところが、原子力委員会は、この輸送が問題かどうか議論もしてないとのことです。六ヶ所再処理工場の運転については?

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投稿者 kano : 21:08

2013年06月04日

関電MOX──原子力委員会決定を無視し、利用計画示さず輸送

関西電力の高浜原子力発電所3号機用のMOX燃料が、6月後半に到着することになっていますが、関西電力は、この燃料を実際に装荷するかどうか未定としています。原子力委員会は2003年8月の決定において、六ヶ所村の再処理工場について、毎年度プルトニウムの分離前に「利用量、利用場所、利用開始時期及び利用に要する期間の目途」を含め公表するよう要求していますが、そこで、海外保管のプルトニウムについても、「燃料加工される段階において、六ヶ所工場に準じた措置を行う」としています。今回の輸送は、この原子力委員会決定に矛盾しています。

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投稿者 kano : 12:56

2013年06月02日

六ヶ所再処理工場の試験終了、核兵器利用可能物質の大量生産始まるか?

日本原燃は、5月27日、六ヶ所再処理工場のガラス固化試験が前日深夜終了したと発表しました。2006年3月末に使用済み燃料を使った試験を始めたものの、2007年11月からの高レベル廃液ガラス固化試験で様々な技術的問題に直面し、本格運転に入れないでいましたが、これでいよいよ来年に運転開始となる可能性が出てきました。そうすると、現在約44トンという日本のプルトニウムを保有量は、数年で米国が冷戦時代に製造した核兵器用プルトニウムの量を超えてしまうかもしれません。

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投稿者 kano : 12:03