関西電力高浜原子力発電所3号機用MOX燃料が、27日朝、同発電所に到着しました。「利用目的のないプルトニウムを持たない」との原則を示している原子力委員会は、2003年の決定で、英仏でのMOX燃料加工に先立ちその燃料の利用計画を確認するとしています。製造契約・加工開始の時点では確かに「利用計画」がありましたが、福島事故で輸送中止となって以後、再稼働があるかどうかも分からず、関電自身が利用について判断していない言っています。ところが、原子力委員会は、この輸送が問題かどうか議論もしてないとのことです。六ヶ所再処理工場の運転については?
関西電力の高浜原子力発電所3号機用のMOX燃料が、6月後半に到着することになっていますが、関西電力は、この燃料を実際に装荷するかどうか未定としています。原子力委員会は2003年8月の決定において、六ヶ所村の再処理工場について、毎年度プルトニウムの分離前に「利用量、利用場所、利用開始時期及び利用に要する期間の目途」を含め公表するよう要求していますが、そこで、海外保管のプルトニウムについても、「燃料加工される段階において、六ヶ所工場に準じた措置を行う」としています。今回の輸送は、この原子力委員会決定に矛盾しています。