核情報

2016. 2.16

もう1隻のプルトニウム輸送船、米国に到着

茨城県東海村の「高速炉臨界装置(FCA)」に警備体制の不十分な形で置かれている331kgのプルトニウムの輸送に使われる可能性のある船のうちの1隻と見られていたパシフィック・ニュークリア・トランスポート(PNTL)社運用のオーシャニック・ピンテイル(INS所有)が米国サウス・カロライナ州チャールストン港に入っていたことが2月15日(現地時間:14日22:22)に確認されました(その後停泊してから翌日出港)。SRS監視グループのトム・クレメンツはドイツとスイスのプルトニウムを近くのサバンナ・リバー核施設(SRS)で保管するために運んできたと推測します。積荷を降ろした後、それまで切られていた船舶自動識別装置(AIS)がオンになったということのようです。同社の4隻のうち他の2隻は2月6日にパナマ運河を通過して日本に向かっています。後の1隻(廃棄物輸送船)は神戸港に停泊中です。

参考


米サウス・カロライナ州チャールストン港で所在の確認された「オーシャニック・ピンテール」表示時刻はUTC
AIS情報提供MarineTrafficによる

運ばれたのは、この米エネルギー省文書Global Threat Reduction Initiative,GTRI Removal Program Overview, December 3, 2014(pdf)の14ページ「プルトニウム撤去の機会」のグラフ(下に表示)にあるドイツ(30kg)とスイス(18kg)のプルトニウムか?



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