9月16日、クリントン政権で米ロの核兵器物質の管理策の策定に当たった経験を持つプリンストン大学のフランク・フォンヒッペル教授を招いての院内勉強会が開かれました。教授は、日米両国での再処理・高速増殖炉計画の歴史を振り返りながら、経済性もなく危険な上、核拡散のリスク伴うこれらの技術に固執する政策を今こそ見直すべきだと訴えました。そのときに使われたパワーポイント資料(日本語版)を載せました
会合は、民主党の稲見哲男議員事務所の協力を得て開催されました。発表資料 福島第一原発事故を受けて: 核燃料サイクル再考(pdf)
参考
- 米国専門家を招いて核軍縮・核燃料サイクル問題院内勉強会 2010年11月15日
教授の紹介
フランク・フォンヒッペル 核物理学者
プリンストン大学公共・国際問題教授
「国際核分裂性物質パネル(IPFM)」共同議長
30年以上に亘って核分裂性物質政策問題について研究経歴
1993─94年 ホワイトハウス「科学・技術政策局」国家安全保障担当次官
ロシアの核兵器物質セキュリティー強化のための米ロ協調プログラム策定2005年 米国物理学会(APS)公共問題パネル議長
- 2010年レオ・ジラード賞受賞(核兵器管理、不拡散、原子力、エネルギー効率利用の分野の公共政策啓蒙に関連した優れた活動とリーダーシップを讃えて)
- 祖父ジェイムズ・フランクは、マンハッタン計画の中で日本への無警告使用をすべきでないとする「フランク報告書」(1945年6月11日)を作成したグループの委員長
- 「国際核分裂性物質パネル(IPFM)」
2006年1月に設立。核兵器国と非核兵器国両方を含む16カ国の軍備管理・拡散防止問題の専門家からなる独立したグループ。