2006年08月17日

必死だったインド政府──足りないウラン

インドが米国と原子力協力合意に踏み切った最大の理由の一つは、国際的に孤立している現状ではウラン燃料の輸入ができないということにあります。インド政府の高官は、

「実際のところ、我々は必死だった。核燃料は、2006年末までの分しかないんです。この合意ができなければ、原子炉を停止することになっていたかもしれない──そして、その延長として、原子力計画を。」(BBC2005年7月26日

と述べています。合意によって保障措置下に置くことにする一部の原発用のウランが外国から手に入るようになれば、それで浮いた国産ウランを核兵器用に回すことができます。

 5月現在の国産ウランの需給データをまとめたものを「NPTの根幹を揺るがす米印原子力協力」に追加しました。

投稿者 kano : 14:43

2006年08月12日

『原子力立国計画』正式決定

総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)電気事業分科会の原子力部会は、8月8日に開かれた13回部会でその報告書『原子力立国計画』を正式にとりまとめました。

昨年10月に閣議決定された原子力委員会の原子力政策大綱を受けて出されたこの報告の内容については、『原子力立国計画』案全文発表(6月16日)に関する核情報記事(6月26日)をご覧ください。

参考

投稿者 kano : 12:07

2006年08月11日

NPTの根幹を揺るがす米印原子力協力

7月26日、米国下院で、核拡散防止条約(NPT)の枠外で核保有に至ったインドへの原子力協力を可能にする「米印原子力協力促進法案」が通過しました(賛成359、反対68)。これは、昨年7月18日のワシントンでの米印首脳共同声明、続く今年3月2日のニューデリーでの同共同声明で明らかにされた両国の原子力協力合意の実現に向けての重要な一歩をなすものです。上院は秋に同様の法案を可決するだろうと見られています。もしこのまま米国での手続きが終われば、NPTの根幹に関わる両国の合意の行方を決めるカギとなるのは、核技術・物質の輸出規制で協力している「原子力供給国グループ(NSG)」諸国(日本を含む45ヶ国)がインドを規制の例外にすることに合意するか否かです。NSGのつぎの総会は10月に予定されています。

詳しくは…

投稿者 kano : 18:06