2021年11月12日

プルトニウム
 ──原子力の夢の燃料が悪夢に

フランク・フォンヒッペル 田窪雅文 カン・ジョンミン(姜政敏)(田窪雅文訳)緑風出版

専門誌などで高い評価を得た原著の改訂・翻訳版

夢の燃料として喧伝されたプルトニウムの利用計画が、実は見果てぬ夢であり、核拡散・テロの危険を引き起こすだけの「悪夢」となっている状況を説明。日本が、核兵器6000発分近いプルトニウムをため込んでしまっている状況を描く。解決策として、再処理を中止し、5年以上プールで冷やした使用済み燃料を空冷式の乾式貯蔵に移し、最終処分まで中間貯蔵することを提案。

原著序文はモハメッド・エルバラダイ元国際原子力機関(IAEA)事務局長

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投稿者 kano : 00:52

2021年11月07日

米国家安全保障会議(NSC)で核兵器の存在理由説明の変更検討──日本など同盟国「懸念」表明と報道

ワシントンポスト紙は、11月2日、「バイデン政権、米国の核兵器の存在理由説明の変更検討」(原文)において、「ホワイトハウスは、今月、米国の核兵器の唯一の目的は、核攻撃を抑止するかこれに報復することだと宣言するか否かについての議論をするための会合(複数)を計画している」と報じました。国家安全保障会議(NSC)におけるこれらの会合は、来年初頭までに新しい核兵器政策を打ち出すため広い取組の一部だとのことです。バイデン政権では、核兵器の役割の説明を含む「核態勢の見直し」と「国防戦略」の策定が並行して行われています。

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投稿者 kano : 13:09