「核分裂性物質に関する国際パネル(IPFM)」の報告書『MOX利用に代わる道――分離済みプルトニウムの直接処分のオプション』の翻訳版を掲載しました。冷戦終焉に伴う核削減によっていらなくなったプルトニウムを軽水炉の燃料にする混合酸化物燃料(MOX)計画に失敗している米国。米国の余剰プルトニウムの量に匹敵する約50トンものプルトニウムを溜め込んだ日本。同様の問題を抱える英仏。このやっかいものをどう処分するのか。
来年3月にワシントンで開かれる核セキュリティー・サミットの課題を読み解く鍵がここにあります。合わせて読みたい関連書籍『徹底検証・使用済み核燃料再処理か乾式貯蔵か』
ロスアラモス国立研究所の応用理論物理部門のリーダーを務めたロバート・セルデンが1976年11月に開いた説明会で使った資料「原子炉級プルトニウムと核爆発装置」の原文及び翻訳を載せました。説明会は数カ国の原子力関係者及び国際原子力機関(IAEA)の代表等を対象に開かれたものです。翻訳したのは、セルデンが2009年5月の会議で使った同じ資料の注入りバージョンです。