2015年09月30日

『MOX利用に代わる道』プルトニウム処分問題報告書翻訳掲載

「核分裂性物質に関する国際パネル(IPFM)」の報告書『MOX利用に代わる道――分離済みプルトニウムの直接処分のオプション』の翻訳版を掲載しました。冷戦終焉に伴う核削減によっていらなくなったプルトニウムを軽水炉の燃料にする混合酸化物燃料(MOX)計画に失敗している米国。米国の余剰プルトニウムの量に匹敵する約50トンものプルトニウムを溜め込んだ日本。同様の問題を抱える英仏。このやっかいものをどう処分するのか。

来年3月にワシントンで開かれる核セキュリティー・サミットの課題を読み解く鍵がここにあります。合わせて読みたい関連書籍『徹底検証・使用済み核燃料再処理か乾式貯蔵か

投稿者 kano : 18:06

2015年09月29日

原発のプルトニウムで核兵器ができる──米核兵器研究所の科学者1976年の説明で

ロスアラモス国立研究所の応用理論物理部門のリーダーを務めたロバート・セルデンが1976年11月に開いた説明会で使った資料「原子炉級プルトニウムと核爆発装置」の原文及び翻訳を載せました。説明会は数カ国の原子力関係者及び国際原子力機関(IAEA)の代表等を対象に開かれたものです。翻訳したのは、セルデンが2009年5月の会議で使った同じ資料の注入りバージョンです。

投稿者 kano : 17:51

2015年09月24日

米元政府高官ら軍事用余剰プルトニウムの原子炉での処分計画中止を要請─日本の再処理計画中止にも

9月8日、対日政策に大きな影響力を持ち、駐日大使候補にもなったジョセフ・ナイ元国防次官補を含む14人の元エネルギー・国家安全保障関係米政府高官・専門家らが、米エネルギー省長官に対し、軍事用余剰プルトニウムを発電用原子炉のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料にして処分する計画を中止して別の処分方法を導入し、それによって、六ヶ所再処理工場の運転開始計画を延期するよう日本を説得する上で有利な立場に立つことを要請する書簡に署名しました。

詳しくは…

投稿者 kano : 18:59