2019年08月23日

先制不使用政策実現ための行動の呼びかけ─米団体、8月6日に

米国「憂慮する科学者同盟(UCS)」は、8月6日、核兵器を先には使わないとの政策を米国が採用するように行動することを呼びかけるメールを発信しました。「広島を記念して:議会は、米国が核戦争を決して始めないようにしなければならない」と題されたメールがUCSのサポーターに求めているのは、今年1月30日に議会に提出された先制不使用(No First Use)法案を支持する議員を増やすことです。そして、2020年の大統領選挙に向けて、候補者らが先制不使用についての立場を明らかにするよう求めるキャンペーンを進めることです。以下、米国の平和運動の焦点の一つを示すものとして、呼びかけを訳出しました。

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投稿者 kano : 10:21

2019年08月15日

INF条約、今日公式に死亡─米科学者連合(FAS)告知

「中距離核戦力(INF)」全廃条約が破棄されたのを受け、米科学者連合(FAS)のハンス・クリステンセンとマット・コルダが死亡告知記事を載せました。了解を得て訳出しました。

❝米ロ両国が『中距離核戦力条約(INF)』の下でのそれぞれの義務履行停止を発表してから6カ月、条約は今日、公式に死亡となった。米科学者連合(FAS)は、この歴史的かつ重要な条約の消滅をもたらしたロ米両政権による無責任な行動を強く糾弾する。❞

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投稿者 kano : 18:33

2019年08月01日

米ロ核削減条約が完全消滅?

日本において核禁止条約についての関心が高まる一方、世界の核兵器の90%以上を保有する米ロの核戦力に関する条約がピンチです。両国の核兵器について法的拘束力を持つ制限が消滅する可能性が大きくなっています。そうなれば、1972年以来のことです。現在米ロ両国の間にある核削減関連条約は二つです。一つは、1987年「中距離核戦力(INF)」全廃条約。もう一つは、新「戦略兵器削減条約(START)」(2011年発効)です。前者は、2月に米国が破棄の意向をロシアに通告し、義務履行停止を発表、これにロシアも義務履行停止で応じ、6か月後の8月初めに失効予定です。後者は、2021年2月に失効します。5年間の延長が可能ですが、延長交渉は進んでいません。

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投稿者 kano : 13:43