日本原燃は、2月25日付けのプレスリリースで、六ヶ所村の再処理工場の試運転終了(竣工=使用前検査の合格)予定時期を、2008年2月から2008年5月に変更したと発表しました。『デーリー東北』紙(2月26日付け)は、「工場が本格稼働するには、完成後に県や同村などと安全協定を結ぶ必要があるため、さらにずれ込み、六月以降になる可能性がある」と報じています。
同時に発表された「使用済燃料の取得計画及び予定再処理数量」 (pdf)は、次の通り。
使用済燃料の取得計画及び予定再処理数量
(単位: t・Upr)年度 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 取得計画 8 24 96 340 312 0 524 425 540 269 444 711 702 800 予定再処理数量 140 210 395 480 640 800 貯蔵量 8 32 128 468 780 780 1304 1729 2129 2187 2236 2467 2529 2529 注:
- t・Uprは照射前金属ウラン質量換算。
- 数値は端数処理しており、一致しない場合がある。
- 貯蔵量は輸送容器(キャスク)に収納されている使用済燃料も含む。
- アクティブ試験(H18.3~H20.5)に用いる使用済燃料は、約430t・Uprである。
(参考)2007年9月発表のもの
使用済燃料の取得計画及び予定再処理数量
(単位: t・Upr)年度 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 取得計画 8 24 96 340 312 0 524 425 540 269 551 711 702 800 予定再処理数量 140 315 330 493 653 800 貯蔵量 8 32 128 468 780 780 1304 1729 2129 2083 2304 2521 2570 2570 注:
- t・Uprは照射前金属ウラン質量換算。
- 数値は端数処理しており、一致しない場合がある。
- 貯蔵量は輸送容器(キャスク)に収納されている使用済燃料も含む。
- アクティブ試験(H18.3~H20.2)に用いる使用済燃料は、約430t・Uprである。
なお、『デーリー東北』紙によると、日本原燃は、315トンから210トンに修正した2007年度の再処理量から取り出すプルトニウム製品の量を「7.1トンから5.5トン」(この約半分が金属プルトニウム)に修正し青森県に報告したという。
2008年1月末までのプルトニウム製品累計生産量は、2月28日に日本原燃のサイトに掲載された「六ケ所再処理工場に係る定期報告書(平成20年1月報告)」 (pdf)によると、
約4,212kg (この約半分が金属プルトニウム)
参考
- 六ヶ所再処理工場の運転計画──2007年発表まとめ 核情報
- 以前の発表(NPT・六ヶ所問題の基礎知識:アクティブ試験) 核情報
- 2006年末プルトニウム保有量45トン──30トンと報告して混乱を起こす政府 核情報