2016年02月29日

MOX燃料価格ウランの燃料の9倍:朝日新聞─核情報のデータに付合

朝日新聞(2月28日)が「MOX燃料の価格、ウランの9倍 高浜原発で1本9億円」と報じました。財務省の貿易統計などから分かったとのことです。これを機会に、これまで核情報で紹介してきた資料を見直してみましょう。プルトニウムの取り扱いが難しいため、プルトニウムをただで貰っても、買ってきたウランを濃縮してもらって低濃縮ウランを作った方が安くつくというのが基本です。

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投稿者 kano : 12:20

2016年02月16日

プルトニウム輸送船もう一隻が米国に到着

茨城県東海村の「高速炉臨界装置(FCA)」に警備体制の不十分な形で置かれている331kgのプルトニウムの輸送に使われる可能性のある船のうちの1隻と見られていたパシフィック・ニュークリア・トランスポート(PNTL)社運用のオーシャニック・ピンテイル(INS所有)が米国サウス・カロライナ州チャールストン港に入っていたことが2月15日(現地時間:14日22:22)に確認されました(その後停泊してから翌日出港)。SRS監視グループのトム・クレメンツはドイツとスイスのプルトニウムを近くのサバンナ・リバー核施設(SRS)で保管するために運んできたと推測します。積荷を降ろした後、それまで切られていた船舶自動識別装置(AIS)がオンになったということのようです。同社の4隻のうち他の2隻は2月6日にパナマ運河を通過して日本に向かっています。後の1隻(廃棄物輸送船)は神戸港に停泊中です。

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投稿者 kano : 19:14

2016年02月10日

幽霊船二隻がパナマ運河通過─東海村の331kgのプルトニウム回収隠密行動と増産計画

茨城県東海村の「高速炉臨界装置(FCA)」に警備体制の不十分な形で置かれている331kgのプルトニウムを米国に輸送すると見られる2隻の英国籍の船が2月5日から6日にかけ、パナマ運河を通過しました。早ければ2月末にも日本に到着と見られています。パナマ運河に設けられたウエブカメラが恐らくは通過に合わせてすべて「故障」したため姿が見られませんでしたが、逆に、1月19日に英国のバロー港を出てから切られていた船舶自動識別装置(AIS)がオンに。このAIS情報により2隻の通過が確認されました。

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投稿者 kano : 08:59

2016年02月09日

再処理の認可法人設立法案提出──見当外れのお題とシュールな答え

2月5日、再処理事業の実施主体として認可法人(使用済燃料再処理機構)を設立し、この法人に「再処理等に必要な資金を新設する認可法人に拠出することを原子力事業者に対して義務付ける「原子力発電における使用済燃料の再処理等のための積立金の積立て及び管理に関する法律の一部を改正する法律案」(再処理等拠出金法案)が閣議決定され、国会に提出されました。前日開かれた国会エネルギー調査会(準備会)第54回(2016年2月4日)「核燃料サイクル政策に柔軟性を〜再処理実施体制見直し法案を問う〜」でこの法案について「核情報」がコメントした際の資料を紹介します。

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投稿者 kano : 18:53