2006年09月24日

加速する高速増殖炉推進─科学技術・学術審議会委員会報告案

高速増殖炉(FBR)サイクルの推進に向けた動きが加速しています。それを示すものの一つとして、9月12日に文科相の諮問機関「科学技術・学術審議会」の中の委員会がまとめた『高速増殖炉サイクルの研究開発方針について』が挙げられます。この報告書は、原子力政策大綱(2005年10月)や、『原子力立国計画』(2006年8月)より高速増殖炉サイクルの導入時期を早めたものとなってます。高速増殖原型炉もんじゅ(電気出力28万kW)に続く実証炉(75万kW)運転開始を2025年頃、実用炉(150万kW)運転開始を2045年頃、第二再処理工場運転開始を2040年頃とするシナリオを採用しています。そして、順次軽水炉に取って代わるかたちで高速増殖炉を増やし、2100年過ぎには、原子力発電全部(5,800万kWeと仮定)を高速増殖炉に担わせるとの計画です。

詳しくは…

投稿者 kano : 2006年09月24日 12:38