2005年10月14日

IAEAノーベル賞受賞と六ヶ所再処理工場

国際原子力機関(IAEA)と同事務局長のエルバラダイ氏がノーベル賞を受賞することになった理由は、いろいろ考えられますが、日本の反核運動として忘れてはならないのは、エルバラダイ事務局長が、核兵器の材料の生産にも利用できるウラン濃縮施設および再処理工場の新規建設のモラトリアムを唱えて来たということです。年末にも、年間長崎型原爆1000発分もの生産能力を持つ六ヶ所再処理工場で、実際の使用済み燃料を使ったプルトニウム分離(アクティブ試験)が始まろうとしています。エルバラダイ事務局長の受賞を機に、六ヶ所再処理工場と核拡散の関係について議論が深めるための動きがでてくることを期待しています。

具体的には、非核自治体宣言をしている自治体の議会において、その宣言に沿った「六ヶ所再処理工場の使用済み燃料使用試験(アクティブ試験)延期を求める意見書」の採択を求める運動を進めるのがその一つの方法です。

投稿者 kano : 2005年10月14日 12:36