2006年02月20日

GNEP─米国核拡散防止政策と再処理推進の矛盾

米国政府は、2月6日、約30年ぶりに使用済み核燃料の再処理開発を復活させる「国際原子力パートナーシップ」(GNEP=Global Nuclear Energy Partnership)計画を発表し2億5000万ドル(約300億円)の予算案を連邦議会に提出しました。この計画は、核拡散につながる六ヶ所再処理工場型の技術に代わる「リサイクル技術」を開発し、濃縮・再処理施設の所有を放棄した国に対し、燃料供給保証をおこない、さらに原子炉の使用済燃料を引き取る姿勢を示すことによって、核不拡散体制の強化と市場の開拓をねらうというものです。背景には、国際問題としてのイランや北朝鮮問題、国内には行き詰まっているネバダ州ヤッカマウンテン高レベル廃棄物処分場計画があって、話は複雑です。重要な点は、今にも再処理が始まるかのような報道がありますが、計画は現時点で実証されていない計画の寄せ集めだということです。基本的な情報を簡単にまとめてみました

詳しくは…

投稿者 kano : 2006年02月20日 14:08