2008年02月05日

コロンビアがCTBT批准──米印は?

南米のコロンビアが1月19日、「包括的核実験禁止条約(CTBT)」を批准しました(署名国178:批准国144)。条約の発効には高度な原子力技術を持つ44ヶ国の署名・批准が必要ですが、コロンビアはこのなかに入っています(35番目の批准国)。残りの発効要件国9ヶ国のうち、未署名は、北朝鮮、インド、パキスタンの3ヶ国。「核拡散防止条約(NPT)」に署名せず核兵器開発を進めてきたインドとの原子力協力を推進する米印協定を認める最低限の条件の一つとして、CTBTの批准が重要な意味を持ってきます。

発効要件国のうち、署名はしていながら未批准となっているのは、中国、エジプト、インドネシア、イラン、イスラエル、米国の6ヶ国です。インドだけでなく米国の批准も重要なことは言うまでもありません。

外務省のある高官は、以前、未批准の発効要件国が一桁になるよう頑張ると語っていました。そうすれば他の国に対する圧力が高まり、発効に向けて弾みがつくというわけです。いよいよ、残り9ヶ国となりました。米印を含むこれらの国々への働きかけがますます重要になってきました。

●参考

投稿者 kano : 2008年02月05日 16:54